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アデュカヌマブ、アルツハイマー病治療薬として米国FDAへ生物製剤ライセンス申請完了

 承認されれば、アデュカヌマブはアルツハイマー病の進行に本源的な変化をもたらす可能性を持つ、初めての治療薬に


 2020年7月8日バイオジェン(Nasdaq: BIIB、CEO:ミシェル・ヴォナッソス、以下 バイオジェン)とエーザイ株式会社(代表執行役CEO:内藤晴夫、以下 エーザイ)は、本日、アルツハイマー病(AD)治療薬候補であるアデュカヌマブについて、バイオジェンによる米国食品医薬品局(FDA)へのBiologics License Application(BLA:生物製剤ライセンス申請)の提出が完了したことをお知らせします。


 本申請完了はFDAとの継続的なコラボレーションによって実現できたものであり、臨床第Ⅲ相試験であるEMERGE試験およびENGAGE試験、ならびに臨床第Ⅰb相試験であるPRIME試験の臨床データに基づいています。


 本承認申請完了の一環として、Priority Review(優先審査)を要請しています。


 承認された場合、アデュカヌマブはADの臨床症状の悪化を抑制する初めての治療法となり、かつ脳内アミロイドベータ(Aβ)の除去が臨床結果の改善をもたらすことを実証した初めての治療法となります。


 バイオジェンのCEOであるミシェル・ヴォナッソスは「ADは、現代の公衆衛生上の最大の課題の1つです。


 記憶、自立、そして最終的には私たちの大切な人々から日常生活動作の能力を奪います。


 今回のアデュカヌマブのBLAは、このような状態に関連する臨床症状の悪化と疾患の病理に対する治療法として初めてのFDAへの承認申請となります。


 私たちは、ADコミュニティへ進歩をもたらすことにコミットし、FDAによる本承認申請の審査に期待しています」と述べています。


 エーザイのCEOである内藤晴夫は「ADの当事者、ご家族、介護者、そして地域社会で暮らす多くの人々が日々この疾患と向き合っています。高齢化に伴い、この疾患に対する

社会的負担がグローバルに増大することが予想されます。今までADの病態生理そのものに関わり、症状の悪化を止めたり、遅らせたり、あるいは予防する治療法は存在していません。

その中で、アデュカヌマブのBLA提出完了は、ADとの闘いにおいて重要な一歩を踏み出すこととなります」と述べています。


 アデュカヌマブの臨床開発プログラムには、早期AD患者様(登録された患者様は、ADによる軽度認知障害(MCI)および軽度AD(Mini-Mental State Examination(MMSE)の値が 24-30))を対象とした2つの臨床第Ⅲ相試験(EMERGE試験とENGAGE試験)が含まれています。


 EMERGE試験において、アデュカヌマブを投与された患者様は、記憶、見当識、言語

などの認知機能悪化が有意に抑制されました。


 また、金銭管理、家事(掃除、買い物、洗濯など)や単独での外出などの日常生活動作の悪化抑制が確認されました。


 EMERGE試験(1,638人)は、アデュカヌマブの高用量投与群において、事前に規定した主要評価項目を達成し、Clinical Dementia Rating-Sum of Boxes (CDR-SB)において、投与78週におけるベースラインからの臨床症状悪化について、プラセボ投与群と比較して、統計学的に有意な抑制を示しました(22%抑制、P = 0.01)。


 EMERGE試験におけるアデュカヌマブの高用量投与群では、事前に規定された副次評価項目で測定される臨床症状悪化についても、プラセボ投与群と比較して、それぞれ一貫した

抑制傾向を示しました(Mini-Mental State Examination (MMSE;18%抑制、P = 0.05)、AD Assessment Scale-Cognitive Subscale 13 Items (ADAS-Cog13; 27%抑制、P = 0.01)


 およびAD Cooperative Study-Activities of Daily Living Inventory Mild Cognitive Impairment Version(ADCS-ADL-MCI ; 40%抑制、P = 0.001))。


 また、アミロイドプラーク沈着のイメージングでは、アデュカヌマブ低用量群および高用量群の両群において、投与26週および投与78週でプラセボ投与群と比較して、アミロイドプラーク沈着の減少が確認されました(P < 0.001)。


 一方、ENGAGE試験(1,647人)は、主要評価項目を達成しませんでしたが、EMERGE試験を裏付ける結果であったとバイオジェンは考えています。


 アデュカヌマブの臨床開発プログラムには、早期AD患者様(登録された患者様は、前駆期AD(プロドローマルAD)と軽度AD)(MMSEの値が 20-30)を対象とした臨床第Ⅰb相試験(PRIME試験)とその長期継続投与試験も含まれます。


 この試験により、アデュカヌマブが用量および投与期間依存的に脳内アミロイドプラークを減少させ、探索的臨床評価項目である臨床症状悪化の抑制を示し(10 mg/kg用量の投与期間12カ月におけるCDR-SBおよびMMSEが名目的統計学的有意差を示した)、長期継続投与試験によりその効果は48カ月間継続することが示されました。


 ブラウン大学バトラー病院メモリー&エイジングプログラムのディレクターであるステファン・サロウェイ氏M.D. M.S.は、「多くの早期ADの当事者にとって、自立した生活をできるだけ長く維持することが最終的な目標です。


 ADの進行を遅らせることができれば、自立維持に役立ち、ひいてはこの病気と共に生きる人々と彼らの大切な人達に、真のベネフィットをもたらすことができます。


 アデュカヌマブは、ADとの闘いにおいて治療の基盤となる飛躍的な進歩となる可能性があります」と述べています。


 今回のBLAは、計画されたFDAとの事前会議を経て完了しました。


 現在、FDAは60日以内に申請の受理を判断し、受理された場合、優先審査指定の結果についても通知が予想されます。


 その後、FDAによるアデュカヌマブの承認申請の審査が行われます。


 BLAのFDAへの提出に加え、バイオジェンは、日本と欧州を含むその他の地域の規制当局との議論を継続的に行い、申請に向けて取り組んでいます。


アデュカヌマブについて


 アデュカヌマブ(開発コード:BIIB037)はADの治療薬候補として開発されたモノクローナル抗体です。

 臨床試験データに基づき、アデュカヌマブは、疾患の原因となる病態生理に作用し、認知機能の低下(悪化)を抑制し、金銭管理、家事(掃除、買い物、洗濯など)や単独での外出などの日常生活動作におけるベネフィットが得られると期待されます。

 承認された場合、アデュカヌマブは、AD当事者の疾患の経過に本源的な変化をもたらす初めての治療薬となります。


 アデュカヌマブは、共同開発ライセンス契約に基づきNeurimmune社から導入されました。

 2017年10月より、バイオジェンとエーザイは全世界的にアデュカヌマブの開発ならびに

製品化を共同で実施しています。


 EMERGE試験、ENGAGE試験は、アデュカヌマブの有効性と安全性を評価する多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間比較、臨床第Ⅲ相試験です。


 試験の主要評価項目は、CDR-SBのスコアの変化によって測定される認知機能および機能障害の低下抑制における、プラセボと比較したアデュカヌマブ月1回投与の有効性を評価することです。


 副次評価項目は、MMSE、ADAS-Cog 13およびADCS-ADL-MCIによって測定される臨床症状悪化の抑制における、プラセボと比較したアデュカヌマブ月1回投与の有効性を評価することでした。


アルツハイマー病について


 アルツハイマー病は、思考、記憶および自立の機能が損なわれ、早期の死亡につながる進行性の神経疾患です。

 現在、この病気は進行の抑制、遅延、予防ができず、グローバルヘルス問題として拡大しており、当事者とそのご家族に影響を与えています。


 世界保健機関(WHO)の報告から、世界中で数千万人のAD当事者がいると推定されています。

 今後も、AD当時者数は増加するとともに、必要なヘルスケア関連のコストはより速いペースで増加し、その負担に巨費を要することが想定されます。


 ADは、毒性種であるAβプラークの異常な蓄積を含む脳の変化を特徴とし、その蓄積は症状が現れる約20年前から始まります。

 ADによる軽度認知障害(MCI)は発見および診断が可能となる症状が現れる最も早期の段階です。

 現在の研究においては、ADの進行抑制、遅延をもたらすために、可能な限り早期に患者様を診断し治療することに焦点が当てられています。


バイオジェンについて


 神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経学的疾患、神経変性疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、その成果を世界中の患者さんに提供しています。


 1978年にチャールズ・ワイスマン、ハインツ・シェイラー、ケネス・マレー、ノーベル賞受賞者であるウォルター・ギルバートとフィリップ・シャープにより設立されたバイオジェンは、世界で歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、脊髄性筋萎縮症の最初の治療薬を製品化いたしました。


 また、多発性硬化症および神経免疫疾患、アルツハイマー病および認知症、神経筋障害、運動障害、眼疾患、免疫疾患、神経認知障害、急性神経疾患および疼痛といった神経領域

の研究においても最先端の活動を展開しています。


 バイオジェンは生物製剤の高い技術力を活かし、高品質のバイオシミラーの製品化にも注力しています。


オリゴマー仮説を主力としたアミロイドβ仮説のようですね。

承認されるかどうか気になるところです。

期待したいです。







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